私の東北地方太平洋沖地震

１４時４６分頃、社内で地震を感じ、一人でざわざわしてました。次第に揺れが大きくなり、周りを巻き込んでちょっと騒いでました。入居しているビルの安全性を信じていたので、窓の外の他のビルが揺れているのや建築中のビルのクレーンが揺れているのを見ていました。かなり長い時間揺れていたと思います。
館内放送も流れたりしましたが、免震構造ということもあり。事務所内は物の落下や棚が倒れるといった事もなく落ち着いております。窓の外を見ると周りのビルが非難を始めていました。

社内のイベントが銀座で行われていたことで責任者がほとんどいなかったことや、エレベータが止まってしまっており１７階から階段で非難するには、余震が気になる状況だったので個人判断でしばらく待機。

その頃からやっと冷静になり、携帯のメールやＰＣの動作確認をしたり、ワンセグでテレビを見たり始めました。
しかし、携帯はＷＥＢ以外はアウト、会社ＰＣのメールもアウト、電話もつながったり繋がらなかったり。
いったん気を落ち着けにエレベーターホールと、避難階段を確認してトイレへ、用を足してる最中に２回目の大きな地震。オーッと騒ぎながらもなんとか済まして事務所に戻って回りに報告して笑ってました。結構余裕。

外を見るとお台場方向からは黒煙が立ち上ってます。テレビからは工場火災のニュース、やはりのんびりしている状況じゃないと認識を改めて、まずは安否確認。
まずは、自宅の娘にＴＥＬ、最初は繋がらなかったがしばらくして繋がり一先ずは安心。バイトの昼休みで家にいたのが幸いでした。
嫁さんには、ＷＥＢメールを使ってメール。これはすぐにレスあり無事を確認しました。
自分の実家と嫁さんの実家にもなんとかつながり全員の無事が確認できました。

さて、これからどーするか。
今までのパターンなら復旧するんだが、線路を見ると歩いている人がかなりいる。
こうなると、復旧は早くて夜中かなと思い、徒歩での帰宅を決断しました。

妻の会社も通り道なので迎えに行こうと思い、途中まで一緒に行きたいという女性と会社を出発。
（うちの会社は防災対策遅れてるので、非常持ち出しとか一切ありません。
自分のかばんの中の絆創膏だけと水を買って出発。）

しかし、会社を出たら携帯の通信手段はＷＥＢメールのみ、うまくアクセスできずあせりましたが、妻はまだ会社で待ってましたので何とか連絡がとれ、会社で１７時４０分合流。
妻の会社の方が結構残ってましたので軽く挨拶して自宅向けに再度出発。
歩道はどこもヘルメットや非難袋を持った人などが見受けられます。
さすが官庁街。しかし、帰る方向がそれぞれ違うのでかなり歩きにくいです。
縁日のような感じです。

銀座で公衆電話から娘に帰宅中の旨を連絡しました、公衆電話ほんとに少なくなっており探すの苦労しました。場所によっては使用待ちも結構かかります。
この頃テレビでＪＲの復旧は当日にはないと知り、ひとまず浅草まで覚悟を決めて歩き出しました。

途中、何件かのビルの窓ガラスが割れておりました。大災害の一歩手前だったのを感じます。
道路は帰宅を急ぐ人と、迎えに行く車で大渋滞。バブルの頃のクリスマスイブ渋滞を思い出しました。
実際に、帰るまでの道のりで後ろから来るバスに１台も抜かれなかったほど混んでいたようです。
それでも、浅草からなら動くかな、とわずかな期待を持ちながら浅草のバス乗り場へ向かいましたが、到着と同時に長蛇の列を目の当たりにし、自宅までやはり歩かなければならないと認識されられました。

気を取り直して再び家路へ、ここまでくると人並みは一方向なのでだいぶ歩きやすくなります。
隅田川を越えコンビニで肉まんとカフェオレでちょっと元気回復。途中のコンビニもですが、おにぎりやお弁当パンなどはどこもほとんどありませんでした。荒川、綾瀬川を越えやっと葛飾区に入りました。荒川でかすぎます。橋の上は風が寒すぎます。橋長すぎです。

それでもあと４ｋｍ弱。あと１時間です。しばらく歩くとタウンバスのバス停にでバスを待つ人が一人、念のため時刻表を確認すると、あと１分でバスが来るようです。
振り返るとそこに奇跡的にガラガラのタウンバスが来ました。これで亀有まで座ってゆけます。
途中お花茶屋の駅で人を乗せ満員になりました。のんびり地元の街中を走るタウンバス、すごくうれしかったです。
やっと亀有駅に着き一安心したでしたが、そこにはさらに終点の金町へとバスを待つ人が黒山になってました。
このちっちゃなバスではどう見ても大して乗れません。そんな乗り切れないのにバスを待つ人の列、いつくるかわからないのに待つ気がよくわかりません。
どうやって亀有までたどりついたのかわかりませんが、乗り継いで乗り継いで三郷や八潮に帰るのでしょうか。
この時点で１０時を回っております。無理して自宅へ帰るか出先で待機するのかの判断難しいですね。

その辺は他人事にしておいて、今後もあるのできちんと食事をしないといけないのですが、どうしても寒さがこたえたので、ラーメンにしました。お腹から暖めてふーっと肩の荷が下りました。
ここから自宅まではあっというまにつきました。
いつもは弱っちい奥さんですが、泣き言もいわずにがんばってくれました。
（富士山登る自身がついたようです。）

マンションに着くとエレベータも応急的に復旧されており１基動かしてくれていました。
建物の接合部のジョイントカバーが全部中庭に落ちていたのはビックリしましたが、そういう目的のものなのでちゃんと機能したんだなーとそのときは楽観的に思いましたが、今考えるとやっぱりぞーっとします。

自室に入り娘の元気な顔をみた時はみんな無事を喜びました。
ガスも使えなかったのですが、ガス会社や近所のに教わりながら復旧できました。
ほんとよかったです。

今回途中の道はほとんど問題がなかったので、20ｋｍを５時間で帰ってこれました。
もし、途中で浸水や家屋の倒壊、火事などがあったらこんなに簡単に帰ってこれなかったなーなんて思います。関東大震災、東京大空襲をイメージしてしまいました。

我が家の備蓄状況
比較的あったもの
電池、ポータブルコンロとガス、飲料水、ローソク、餅、インスタントラーメン、マスク、ペットフード
不安
トイレットペーパー、缶詰、米
この辺も真剣に考えないといけないようです。
いずれにしても外にいたらアウトなんですが．．．



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